「自分のことを、好きになれないんです」
そんな声を、私はこれまで何度も耳にしてきた。
がんばっているのに、
人に優しくしているのに、
周りからは素敵な人だと言われるのに、
それでも、自分だけが自分を認められない。
そんな心の奥の葛藤を、ずっと抱えて生きている人は、きっと少なくない。
でも。
自分を好きになれないまま生きていくのって、
たとえば、毎日一緒に暮らしてるパートナーのことをずっと嫌いなまま暮らしていくのと、ちょっと似ているかもしれない。
たぶん、毎日がどこかギクシャクしてしまう。
笑顔でいても、心のどこかで緊張してる。
誰よりも近くにいる存在と、心を開いて過ごせないのって、疲れてしまう。
だからこそ、自分を少しだけでも好きになって、ぐっと人生の心地よさをあげてほしい。
自分を嫌いになる理由は、いつも外側にある
実はね、自分を嫌いだと思ってしまうときって、たいてい、誰かと比べていたり、
うまくいっている人を見て焦っていたり、
過去の失敗を責めていたり、
「こうあるべき」に縛られていたりする。
つまり、自分を嫌いになる理由って、本当は自分の中にはない。
社会の常識だったり、
育ってきた環境で刷り込まれた思い込みだったり、
見た目や肩書きで人の価値が決まるように感じてしまう風潮だったり。
それに気づけたら、ふっと肩の力が抜けるはず。
自分を好きになるって、難しくない
自分を「好きになる」って聞くと、
なんだか、無理やりポジティブに思い込むことのように感じるかもしれない。
でも、自分を好きになるって、
自分を信じて、
自分を認めてあげて、
自分に優しくしてあげること。
それって、大切な人に向けるまなざしと、同じ。
「あぁ、あのときは苦しかったよね」
「本当はよくがんばってたよね」
そんなふうに、心の中の小さな自分に話しかけるように、自分を認めてあげたら、
きっと、自分という存在が愛おしくなっていく。
完璧じゃなくても、いい
あなたがもし、
「もっとちゃんとしなきゃ」って、
がんばりすぎていたとしたら、もう、その重たいリュックを下ろしていい。
完璧じゃなくてもいい。
弱さも、ダメなところも、過去の後悔も、
それを抱えながら笑ってるあなたは、
誰よりも美しい。
自分を好きになるって、大きなことじゃない。
朝、鏡に映る自分に「おはよう」って声をかける。
疲れているときに、そっと休ませてあげる。
がんばった自分を、心の中でハグしてあげる。
そんな、小さなことの積み重ねが、
未来のあなたをきっと変えていく。
そしてその変化は、
あなたのまわりの人の心まで、じんわりと温めていくから。
あなたは、あなたのままで素敵です。
今日も、そのままのあなたで、生きていこう。
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