タフティが説く「夢の中で生きている」とは

マインドフルネス

「まるで夢の中で生きている」——そんな言葉を聞くと、どんなイメージが浮かぶ?

夢のようにふわふわして、現実感がない? それとも、自分の意志とは関係なく流されるような感覚?

ロシアの作家ヴァジム・ゼランドの著書『タフティ ザ・プリーステス』では、私たちは多くの場合、「夢の中で生きている」と語られている。

これは、自分が意識的に人生を創り出しているのではなく、環境や習慣、思考のパターンによって、自動的に生きてしまっている状態のこと。

まるで夢の中で、シナリオに沿って動かされている登場人物のような感覚。

でも、それは本当なのだろうか? もしそうなら、私たちはどうすれば目を覚ますことができるのか?

今日は「夢の中で生きる」ということの意味と、そこから抜け出す方法について、タフティの教えをもとに一緒に紐解いていきたい。


夢の中で生きるとは?

タフティが言う「夢の中で生きている」とは、自分の人生を自分でコントロールしているつもりで、実は外部の影響に振り回され、無意識に過ごしている状態のこと。

たとえば、朝起きて、スマホの通知をチェックしながらぼんやりニュースを眺め、仕事や家事に追われ、疲れて帰ってきてテレビをつけ、またスマホを見ながら眠る。

そんな日々を送っているとしたら、私たちは本当に「目覚めている」と言えるのだろうか?

タフティは、「人はほとんどの時間を自動操縦のように生きている」と指摘している。習慣や環境に流され、深く考えずに毎日を過ごしてしまうことが多い、と。

確かにこの状態では、自分の人生の舵を握っているのは「自分」ではなく、「外部の情報や出来事」。意識しないうちに、社会のルールや常識、他人の期待に動かされてしまっていることにふと気づく。

まるで、自分が主人公のはずなのに、誰かが書いたシナリオ通りに動かされている夢の中の登場人物みたいに。


なぜ「夢の中」で生きてしまうのか?

それは、意識が「今ここ」にいないから。

タフティは、「意識が外に向いているとき、人は夢の中にいる」と言う。

スマホの画面、テレビのニュース、SNSの投稿——私たちは常に外部の情報を受け取り、それに反応する。そして、その情報に感情を揺さぶられ、思考が勝手に動き出し、気づけば何かを考え続けている。

「次の仕事どうしよう」
「昨日のあの会話、変じゃなかったかな」
「これからの人生、どうなるんだろう」

そんなふうに、過去を振り返ったり、未来を不安に思ったりすることで、「今この瞬間」から離れてしまう。

そして、思考のループにハマり、同じような毎日を繰り返してしまう。

そう、これがタフティが言う「夢の中で生きる」状態。


どうすれば目覚めることができるのか?

では、どうすればこの夢から覚め、自分の人生を意識的に生きることができるのか?

タフティの教えでは、その方法のひとつが 「スクリーンの意識を取り戻す」 こと。

タフティは、「私たちは目の前のスクリーン(現実)に没頭しすぎて、自分が観察者であることを忘れてしまっている」と言う。

まるで映画の世界に入り込んでしまい、現実と混同しているようなもの。

そして、そのスクリーンは「外側(外部の情報)スクリーン」と、「内側(思考が勝手に動き出して考えている)スクリーン」の2種類からできていると。

でも、本来の私たちは「スクリーンの外にいる観客」。

だから、まずは「私は今、スクリーンを見ている」と意識することが大切。

そのために、次のような習慣を取り入れてみるのもいいかもしれない。

① 自分の意識を観察する

「私は今、何を考えている?」と問いかけてみる。
不安や焦りを感じたら、「これは過去の経験や外部の影響によるものでは?」と考えてみる。

② 「今ここ」に意識を向ける

何かをしているとき、その動作や感覚に集中する。
たとえば、歩くときは足の感覚に意識を向ける。食べるときは、味や香りをじっくり感じる。

③ 情報を選ぶ

スマホやテレビの情報に振り回されないように、意識的に見るものを選ぶ。
無意識にSNSをスクロールしていることに気づいたら、一度手を止めてみる。

④ 自分の「意図」を明確にする

「私は何を望んでいるのか?」を意識する。
外部の影響ではなく、自分が本当にやりたいことにフォーカスする。


自分の人生の主人公として生きる

「夢の中で生きる」状態から目覚めるためには、「私は今、意識的に生きているか?」と問い続けることが大切。

私たちは、自分の人生のシナリオを書き換える力を持っている。

流されるのではなく、意図的に選択する。
無意識の習慣ではなく、意識的に行動する。

そうすることで、タフティが言う「夢の中」から抜け出し、本当の意味で「目覚めた人生」を生きることができるはず。

まずは、小さなことから。
「今、私は何を考えている?」と問いかけることから始めてみる。

そうすることで、大きな何かが待っているかもしれない。

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